プレスリリース

Ashok Leyland、シンクロンと提携し前進 車両の予知保全に向けた産業用IoTの変革

Ashok Leyland、シンクロンと提携し前進
車両の予知保全に向けた産業用IoTの変革

Ashok Leylandは、製品の信頼性向上とダウンタイム低減のために、高度な産業用予知保全機能を搭載した「Syncron Uptime™」の最新リリースの導入を決定。

2022年2月15日 -アトランタサービスライフサイクル管理(SLM)に特化したインテリジェントなSaaSソリューションを提供する民間企業の最大手であるシンクロン(本社:スウェーデン ストックホルム、CEO(最高経営責任者):フリードリヒ(フリッツ)・ノイマイヤー、日本法人:シンクロン・ ジャパン株式会社、所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:岩井 禎英、以下 シンクロン)は、本日、Ashok Leylandとの提携を発表しました。Ashok Leylandは、インドでは第2位の商用車メーカー、世界では第4位のバス車両メーカーです。50か国に総合製造拠点を持ち、シンクロンがソリューションによって取り組んでいるのと同じ、効率、コスト管理、品質、信頼性、イノベーションといった特性を常に追求しています。

シンクロンの自動車、サービス、パーツ業界における幅広い経験と、Ashok Leylandの高度な機械学習モデルやセンサーデータとが結合し、両社はAshok Leylandの多様な車両向けに、産業用IoT対応の予知保全ソリューションを開発することになりました。この提携の一環として、シンクロンはAshok Leylandのコンディションモニタリングシステム(CMS)に異常検知モデルを統合することにしました。これにより高効率で完全なコネクテッド車両ソリューションが実現し、予測分析とより正確で関連性の高い予測処理との融合が可能になり、製品の信頼性が高まります。

この提携を背景に、シンクロンはSyncron Uptimeの新機能をリリースしました。これによりメーカーは「故障発生前に対応する」というプロアクティブなアプローチをさらに活用して、ダウンタイムが生じてしまう前に問題を予測して解決できるようになりました。さらにSyncron Uptimeは、データの集計や分析にとどまらず、領域の専門家による、メーカーに合わせてカスタマイズされた問題解決のための勧告を提供するようになりました。

「販売とお客様の信頼を得ることのどちらにおいても車両の稼働時間と総所有コストが重視される競争の激しい市場において、当社が優先事項とするのは、デジタル変革によってお客様のエクスペリエンスを向上させる革新的な方法を開発することです。それには故障を可能性の段階で早期に解決することも含まれます」と、Ashok Leylandの最高技術責任者であるN・サラヴァナン(N Saravanan)博士は述べています。また「シンクロンとの提携により、当社の信頼性エンジニアが故障や劣化の問題を早期に特定し、稼働時間を最大化し、お客様が期待する優れた製品とサービスを提供する点でさらに前進できることを期待しています。」とも述べています。

新機能:

  • 仮想センサーフレームワーク:機器のパフォーマンスの全体像を把握するために、高度な機械学習(ML)モデルによる予測や異常アラート機能を持つ、数式ベースの仮想センサーを新たに追加しました。
  • データ検証:機械学習(ML)予測の精度を高めるために、Syncron Uptimeには、データサイエンティストが値を承認または拒否できるデータ検証フレームワークが組み込まれました。
  • 集計アルゴリズム:異常や故障の効率的な予測分析を行うには、適切な集計戦略を応用することが重要です。Syncron Uptimeは、異常分析の集計ビューで、最も重要なデータを選択するようになりました。
  • ルールベースのデータフィルター:データサイエンティストは、ルールベースのフィルタリングを使用することで、非運用機器からのノイズを抑制し、より正確で関連性の高い予測処理ができます。
  • 予測ウィンドウ:ユーザーは、センサー測定値が高い異常スコアを示したときにその主要因を可視化し、自動的に根本原因分析を行うことで、予測ウィンドウから意味のある洞察を得られるようになりました。

「製造業者は、事後対応的な故障修理モデルから、予測的でプロアクティブなモデルへとシフトするにつれ、コネクテッド製品からのデータを活用し、高度なAI/機械学習(ML)技術を使用して、実用的な洞察を得ようとしています」と、シンクロンの最高製品責任者(CPO)であるアショク・カルサム(Ashok Kartham)は述べています。また「この提携によって、Ashok Leylandのお客様がSyncron Uptimeの強力な故障検知技術を利用して、機器の故障に予測的に対処し、製品の稼働時間や顧客サービスの満足度が向上することを期待しています。」とも述べています。

今後3年間で、シンクロンとAshok LeylandはSyncron Uptimeを搭載する車両数を拡大し、高度な機械学習と人工知能ツールを利用して予測勧告を行い、サービス部門やパーツ部門がデータを活用してプロアクティブな保守を行えるようになることを目指しています。

Syncron Uptimeの詳細については、syncron1dev.wpenginepowered.com/uptimeをご覧ください。Ashok Leylandの品質への取り組みの詳細については、www.ashokleyland.com/in/en/qualityをご覧ください。

Ashok Leylandについて
Hinduja Groupの旗艦企業であるAshok Leylandは、商用車メーカーとしてインドで第2位、バス車両メーカーとして世界で第4位、トラック車両メーカーとして世界で第17位の規模を誇ります。インドのチェンナイを本拠地とし、9つの製造工場によって国際的なビジネスに対応しています。工場の7つはインドにあり、さらにラアス・アル・ハイマ(UAE)に1つのバス車両製造施設、リーズ(英国)に1つの工場があります。年間収益は23億ドル(2019-20年)という規模であり、世界50か国に営業拠点を持ち、最も総合的なメーカーの1つです。Ashok Leylandには、自動車総重量2.5トン~トレーラー総重量55トンのトラック、定員16~80 人のバス、防衛・特殊用途の車両、産業・発電設備・船舶用途のディーゼルエンジンなどの、幅広い製品ラインナップがあります。

会社概要
シンクロンは、世界の新しいサービス経済をより一層活用するように大手のメーカーや流通業者を支援しています。当社は、アフターマーケット事業の収益性の向上、運転資本の最適化、顧客ロイヤルティの向上、将来型のサービス主導型ビジネスモデルへのお客様の移行に取り組んでいます。人工知能(AI)と機械学習(ML)に業界トップの投資を行っているシンクロンは、エンドツーエンドのインテリジェントなサービスライフサイクル管理ソリューションポートフォリオを提供しています。これは業界初の、革新的で総合的なサービスとしてお客様に支持されています。シンクロンは、サービスパーツの在庫管理、価格、機器のアップタイム、保証、サービス契約、フィールドサービス管理などのすべての主要なソリューションに対応しています。シンクロンがCSX(コネクテッドサービスエクスペリエンス)プラットフォームで提供するソリューションは、非常に優れたアフターマーケットサービスエクスペリエンスによって競争他社との差別化を図ると同時に、メーカーと流通業者に大きな収益改善をもたらします。シンクロンは世界のトップブランドからの信頼を得ており、民間企業として、インテリジェントSLM SaaSソリューションにおける最大手のグローバルリーダーの地位を築いています。詳細については、syncron1dev.wpenginepowered.comをご覧ください。